Never on Sunday
雨宮睦美
会社勤めだった頃、休日出勤したときは、必ずどこかで代休を取ることが義務付けられていました。たまたま日曜日にイベントがあった、というような場合はともかく、仕事が終わらないから日曜も働く羽目になったのに、その分平日休むなんてことは、結構難しかったです。
やがて会社をやめて、1年後に自分の会社を作りました。出退勤を管理されない働き方になって、最初の頃は、平日遊びに行ったりできるのがとてもうれしかったのを覚えています。
不思議なもので、平日休むことはすぐになんとも感じなくなったのに、土日に働くということには未だに抵抗があるのです。勝手だなあ。
オーケストラ三昧で土日が潰れるときでも「代休ください」と思ってしまうので、仕事となるとものすごく損をした気になります。この土日がまさにそれ。火曜日の徹夜の代休も取れないままだし、何てかわいそうな私、と思わずにはいられません。
中学校は週休2日制でした。プロテスタントの学校としては、生徒それぞれ日曜には教会へ通うことを推奨しており、だから土曜日を休みにした、ということです。私は思うところあって近所の教会をやめてしまったので、週休2日を大いに堪能しました。この頃「安息日」という概念を知ります。安息日は労働してはいけません。休まなくちゃ。
今回のタイトルは、1960 年の映画です。見たことないけど、邦題の「日曜はダメよ」というのは聞いたことがありました。ググってみたら、ギリシャを舞台に売春婦の女性が日曜だけは客を取らずに、仲間とどんちゃん騒ぎをする、という設定のロマンチックコメディだそうです。こんなお仕事でも日曜は休むのですね。