田園と田園



2023.04.09
雨宮睦美


来月、所属しているオーケストラの演奏会本番がふたつあります。
 
●東京・ヨーロッパ友好音楽祭オーケストラ
第8回チャリティーコンサート
5月16日(火)19時開演@紀尾井ホール
チケットはこちらhttps://teket.jp/1134/20843
●中央フィルハーモニア管弦楽団
第85回定期演奏会
5月28日(日)14時開演@杉並公会堂大ホール
友好オケではセカンドバイオリン、中央フィルではファーストバイオリンで出演します。
ひとつでも大変なのに無茶してふたつ掛け持ちしているため、自主練習が追いつかなくて焦っています。限られた時間の中で、どうやって効率的にさらうのか、曲のイメージをどうつかむのか、試行錯誤は続きます。
 
さて、成り立ちもメンバーも全く異なる2つの団体なのですが、今回の曲にはちょっとした共通点があります。
まず、どちらもメイン曲が「交響曲第6番」であること。友好オケではベートーヴェン、中央フィルではチャイコフスキーの、それぞれ6番目の交響曲。ベートーヴェンはこのあとに7、8、9と交響曲を書いていますが、チャイコフスキーは6番の初演から数日後に亡くなっています。
 
この2曲の交響曲には共に副題がついています。ベートーヴェンの6番は「田園」、チャイコフスキーの6番は「悲愴」です。タイトル通り、うららかな明るさと、絶望的な暗さ、真逆な印象を持つ2曲です。
 
もうひとつの共通点は「田園」。今回中央フィルで前半に演奏する曲に、「田園組曲」というのがあるのです。作曲家のシュバリエも、この曲も、私は全く知りませんでしたが、こういう軽妙洒脱なノリを表現するのはとても難しい。からだが重くて踊りについていけないおじさん、みたいになってしまいます。
 
5月の田園風景は美しいでしょうね。そういう感じが少しでも出せたらいいなと思います。

雨宮睦美

マーケティングプランナー、モデレーター(インタビュアー)。 東京都出身。 1988年青山学院大学文学部卒業後、博報堂に入社しました。 国際業務局(4年間)、マーケティング局(8年間)の勤務を経て2000年に退職。 2001年に有限会社オルテンシアを設立し、前職の流れでマーケティング業務を請け負ってきました。食品、飲料、化粧品、自動車、通信機器等、様々なジャンルの企業のお仕事に携わっています。中でもインタビュー調査を得意とし、企業トップや大学教授、ジャーナリストや編集者等の有識者取材を始め、一般消費者へのグループインタビューやデプスインタビューなどで、これまでに話を聞いた人の数は、のべ数千人を超えます。


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