謝らない男
雨宮睦美
この話題をまた取り上げることになるとは思いませんでしたが、何かもやもやがおさまらず。
美女をめぐる男2人の闘い。
こんなこと言ったら元も子もないんだけど、もし男性たちが(せめて片方だけでも)見た目「いい男」だったら、世の中の印象は全然違ったのだと思うのです。女子的には、竹内まりやの『喧嘩をやめて』が脳内を流れるシチュエーションですよ。喧嘩をやめてー。ふたりを止めてー。私ーのためーに、あらそーわないーでー。もうこーれーいーじょうう。それこそ恋愛ドラマを見ているような気持ちになってもおかしくない。
ところが、画像を見ると、え?夫はこんな人?え?これが彼氏?・・・ヒロスエどうしたんだ?これでは観客が自分を投影して陶酔する余地がないではないか。
ルッキズムはいけません、でも有名女優のスキャンダルだからね。映像化を想像するのも自然ななりゆきです。このキャスティングは、ありえない。
そして冷静になると、ますます、それほどに彼女は切羽詰まっていたのかと思わされ、「世間」に対して空虚なお詫びをして姿を消した女優が、痛々しく感じられます。
もし寂聴さんが生きていたら、自分の寺にかくまったんだろうなあ。
さて、男性陣には、見た目でディスったりして失礼しました、という気持ちでいたんですが、あの会見と、そして相手方の取材記事を見てしまって、またしても困惑が深まるばかり。なぜ巨大な鹿の角?そしてなぜ、この期に及んで「俺の方が純愛」発言?…結局顔には内面が表れているということなんでしょうか。
いやあ、こうなったら寂聴さんはいなくても、しばらく寂庵で過ごすべきかもしれません。
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