イノチグラス体験



2023.06.01
雨宮睦美


今日また一つ、未知の扉を開けてしまいました。それが、イノチグラス。簡単に言うと眼鏡なのですが、ただの眼鏡ではありません。

https://innochi.co.jp/

きっかけは、3月に行われたアコガレニスト第6期の顔合わせ会でした。恵比寿でランチした帰り道、隣にいた里和さん(メガネと帽子のスタイリストさん)が、私のぎごちない歩行を気遣って歩調を合わせてくれて、おしゃべりしているうちに、「こんなのあるんですよ」と教えてくれたのです。「メイクしさん、っていうプロがいて」と言われて、最初頭に浮かんだ文字は「メイク師」。ん?と思ったら、正解は「目育士」でした。目を育てる人ね、なるほど。でも、なんで目?

実は、体の不調が目から来ていることが結構あるらしいのです。わかる気がする!

そこで早速、近くの目育士さんをご紹介いただき、予約して今日行ってきました。

こちらはご夫婦で鍼灸院を営まれているのですが、おふたりともとても気さくで素敵な方で、初対面ですっかりリラックスして楽しんできましたよ。

https://citta-innochiglass.hp.peraichi.com/

想像以上に、とっても面白い体験でした。

私は、自分がものすごく目を酷使して生きていることを自覚しています。子供の頃何でも見えた自慢の視力(20代くらいまでずっと両目とも1.5でした)がみるみる落ちていき、「目のいい人はすぐに老眼になるからね」と脅されていたにもかかわらず、それを上回る速度で近視が進んだので、いまだに老眼鏡は必要なくて、手元はよく見えます。長時間PCの画面にくぎ付けで仕事しても、目がかすんでくるほどにはならず、サイズ6の小さなフォントで文書を作ったりもできます。そんなの目によいはずがないのですけども。

その代わり遠くがさっぱり見えないから、知らない駅などに降り立つと、何番線がどこ行きなのか、何番出口がどこにあるのかわからない。会議室でスクリーンに映写されたスライドなんか、ほとんど何も読めません。

というわけで、中~遠距離っていうんですかね、一定の遠さを見る必要があるときだけ、眼鏡をかけていたものの、なんかそれも度が合ってないような気がして、最近はほんとに最低限しか使わなくなっていました。

オーケストラでバイオリンを弾くときは、基本2人1組で同じ譜面を使うのですが、この距離が微妙で、ここ数年は裸眼だと部分的にぼやけるようになっていました。ソなのかミなのか、シャープなのかナチュラルなのか、よく見えない。特に自分から遠い側のページがとても読みづらい。変な音を出すと周りに迷惑をかけるし、自分でも目のせいで間違えるのは嫌です(正しく読めたからと言って正しく弾けるわけではないのに、まして読み間違ってたらねえ)。

でもこれもコンディションによって様子が変わって、先月末の演奏会の時は、「なんか見える気がする」と思って眼鏡なしで参加して、ちゃんと音符が見えたまま最後までいけました。

とまあ、こういう目の状態や、体全体の調子、仕事の内容とか性格とか、いろんな話を聞いてもらいながら、視力を測ったり、体の重心を調べたり、眼鏡を変えることでどうなりたいのかを考えたり。

そのプロセスの中で、自分が思いもかけない言葉を口走っていたり、ああ、そんな願望があったんだと気づいたりするのも面白かったです。度が合ってないと思っていたのは、乱視対応がなかったからで、むしろ度数は手持ちの眼鏡より下げてみた、というのもびっくりでした。私は利き目が左目だということは知っていたんですが、左目が活発でどんどん「もっと見たい!」という感じなのに対して、右目がどちらかというとおとなしい、動きも控えめだという説明もすごく面白かったです。そして、いよいよカラーを試していくときには、もうワクワクしちゃって大変(笑)。

今日の結果から色も含めてレンズの加工をしていただき、フレームはフレームで里和さんと一緒に後日セレクトすることになっています。仕上がりがまた楽しみです!

単に視力の矯正ではなくて、もっとからだ全体の(心も含む)バランスを整えていくのが、イノチグラスの眼鏡なのだなああと思いました。

https://www.facebook.com/mutsumi.amemiya/


雨宮睦美

マーケティングプランナー、モデレーター(インタビュアー)。 東京都出身。 1988年青山学院大学文学部卒業後、博報堂に入社しました。 国際業務局(4年間)、マーケティング局(8年間)の勤務を経て2000年に退職。 2001年に有限会社オルテンシアを設立し、前職の流れでマーケティング業務を請け負ってきました。食品、飲料、化粧品、自動車、通信機器等、様々なジャンルの企業のお仕事に携わっています。中でもインタビュー調査を得意とし、企業トップや大学教授、ジャーナリストや編集者等の有識者取材を始め、一般消費者へのグループインタビューやデプスインタビューなどで、これまでに話を聞いた人の数は、のべ数千人を超えます。


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