欠点を知ってもらう
三宅聡子
欠点を知ってもらう
これは、経営の神様、松下幸之助さんの
仕事に対する考え方です。
今となっては経営の神様とまで言われるようになり、
誰が見てもすごい人なのですが、
生い立ちには恵まれず、虚弱体質、
尋常小学校を4年で中退し、
9歳で丁稚奉公に出ています。
そんな幸之助さんですが、
学問のなさや病弱な体という
自分のハンディを、恥じることなく
部下に知らせていたそうです。
すると部下たちは、
「大将のかわりにわれわれがやらなければ!」
と奮い立ち、かえって大きな成果をあげることに
つながったそうです。
つまり、
欠点を知ってもらうという率直さが
人を動かす原動力になるということ。
これ、会社の中だけでなく、
人との関わりでも言えることですよね。
例えば、人をパズルのピースに見立て
てみてみますね。
とっても元気が取り柄の方がいるとします。
元気すぎて”うるさい!”と捉えることもできて
このパズルの凸の部分をどんどん削っていく
今度は、物事をよく考えずに行動したり、
爆弾発言をしまう欠点を直そうとして、
このパズルの凹の部分を埋めていく…。
そうするとどんどん凸凹が消えて、
四角に近いカタチになっていきますね。
落ち着いて、完璧になっていくけど、
きっとこの人は、私なんていなくても
完璧にやれる人ねと、
「どうぞ一人で頑張ってください」
人と関わりが薄れてしまう可能性もあります。
パズルも正方形だと繋がることはできません。
バラバラのままです。
松下幸之助さんも、もし
欠点を知ってもらおうという性格でなければ
経歴にコンプレックスがなければ
カラダが丈夫だったら、
ここまでの偉業を成し遂げなかったかもしれません。
だったら、
短所も長所も、凸も凹もそのままで、
ダメなところは人に知ってもらって、
助けてもらう。
その代わり、自分の長所で誰かの役に立つ
それでいいのではないかと思う今日この頃。
どんどんパズルのピースが結びついていける
気がします。