選挙で思うこと



2021.10.31
樋口智美


今日は選挙の日。

恥ずかしい話、ワタシはフランス留学する30歳まで選挙に行ったことが数えるほどしかなった。

なぜか?って、誰に入れたらいいのかわからないし、行かないことがカッコイイとでも思ってたのかなぁ。今となっては思い出せない。

 

フランス人と花屋で働いていると、たまに政治の話が出てくる。

そして、日本はどうなの?ってふられる。

わ、わからん。。。

その恥ずかしさたるや。あたし、30歳過ぎてるのに、政治のこと全くわかってない。

さらに、ワタシが滞在していたころ、フランスの大統領選挙の最終決戦に、

極右政党の候補者が選ばれてしまう事態が起こった。

誰もが、極右の彼は選ばれないだろうから、半ば冷やかしで票を投じた結果、選ばれてしまったのだ。

そこからは、ほぼ毎週マニフェスト(デモ)だった。

彼が大統領に選ばれないよう、フランスのあちこちで多くのデモが起こったのだ。

そして、そのデモに、同じ花屋で働いてたサビンヌも参加するって聞いてびっくり。

サビンヌなんて、いつも休憩の時にはタバコふかして、仕事もあんまり真面目にしてくれなくて、まさか政治のデモに参加するなんて思ってなかった。

 

でも、彼女曰く、変わらないからってなにもしないなんて、ありえないと。

 

なんか、その時、あーワタシなんで選挙行かなかったんだろって、思っちゃったのだ。

日本に帰ったら、絶対選挙行く。

変わらないからって、権利放棄はしないって決めたんだ。

 

フランスいると、ホントに様々な事情を抱えた人に会う。

選挙に参加できなかったり、住む権利もなかったり、仕事する許可ももらえなかったり。

 

日本に住んでる日本人って恵まれてるんだと、外で暮らしてはじめて気づいた。

そんな選挙の日。もちろん投票行きました。

投票率、100パーセントの世の中にならんかなぁ。

ワタシがご用意してるお花はこちらからご覧いただけます


樋口智美

短大卒業後、11年間の銀行生活のあと、ふとした思い付きでフランスへ花留学。 パリ1区の花屋 『vertumne』にて、2年半にわたり、勤務。 シャンゼリゼ通りのLouis Vuitton 本店やMAUBOUSSINやChaumetなどのジュエリーショップの装花、Longchamp競馬場での凱旋門賞をはじめとした、各種パーティー会場の装飾などを行う。 帰国後は東京で外資系ホテル、フローリスト。帰福後独立。アトリエ一凛を立ち上げる。 2012年活躍の場が広がり株式会社ヴェルチュムを設立。 福岡市内花屋のウェディング装花コンサルティングのほか、ウェディング会場新規立ち上げ時の装花デザイン業務を行っている。


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