土曜日のお楽しみは?
寺崎慈子
私は通っている朝の体操を、土曜日はお休みします。
何故なら7時からお気に入りの番組があるからです。安住紳一郎がゲストのアスリート相手に、
真剣にその競技に向かう姿を見るのが好き。
それから続けて「サワコの朝」をみます。
今日のゲストは、ニューヨークで活躍するピアニストの西川悟平さんでした。
彼は7本の指で弾くピアニストです。ジストニアという病気のため、
指が動かなくなっても「右手が5本、左手が2本も動く!」とプラスに考えています。
恩師とのお話もとても心温まり、面白かったのですが、
ニューヨークの部屋へ強盗が入った時の彼と泥棒とのやり取りが、一番印象に残りました。
彼は、強盗2人に脅されながらも、どうしてこうなったのか?と
彼らの幼児体験が気になって、その通り質問したそうです。
すると強盗の一人が「父親は虐待、母親はアル中で自分は捨てられたから
ホームレスになったんだ」との答え,
もう一人が「今日は自分の誕生日だ」と言うのでハッピーバースデーを弾いてあげて
2時間位ピアノのライブをする羽目になったそう。
その結果、彼らは何も取らないで「家の鍵はちゃんと閉めろよ!」との
言葉を残して去って行ったそうです。
誰も初めから罪を犯す人はおらず、罪を犯すにはその人の幼児期の体験が大きく関係しています。
現在、上映中の「すばらしき世界」を観ました。
元ヤクザが出所して生きて行こうとする時の社会の冷たさ、人の優しさ、
復帰の難しさなど色々なことを考えさせられる優れた作品です。
その中でのやり取りに「虐待を受けると脳に傷がつき、すぐカッとするようになる」
とのセリフがありました。
どんな極悪人も、生まれた時は等しく可愛い赤ちゃんだったのだから~
犯罪を犯した人を見る時に「なんて酷い人!」でなく、
「そんなに辛い環境、幼児体験したんだね~」と見てしまいます。
「犯罪を憎んで人を憎まず」です。
「全ての子どもの未来が明るくありますように~」