わたしの終活



2021.04.19
寺崎慈子


読者のほとんどが若い方だと思いますが、自分も必ずくる老後は

どんな暮らしをしたいか考えた事、ありますか?

縁起でもない!ではなく考えるきっかけになると良いと思います。

私は、少し遅いですが鎖骨の骨折を機に初めて自分の死に方

目を向けることになりました。

足が痛くなったり、腰が重くなったり、疲れやすくなったり、

自分だけでなく誰もが進んでいく老いの道筋です。

いつもは次代の子どもやお母さんの未来を見据えていたのが

自分の身体の老化から、初めて高齢者の生活に目が向くようになったのです。

少し遅い気づきですね~

今、私は一人暮らしの自由を謳歌しています。

近所に二人の子どもが家族と共に住んで居ますが、

彼女たちには彼女の暮らしがあります。

「お寂しくないですか?」とか、「一緒に暮らしたら良いのに~」と言う方もありますが、

親子は、ある程度の距離を置いた方が上手くいくものです。

私は、施設や病院では死にたくないと考えているし身体は献体を考えています。

骨折でただ本を読む生活となった今、その心境にぴったりの

「在宅ひとり死のススメ」(上野千鶴子著)と言う本を見つけました。

独居の老人が亡くなると「孤独死」と報道されますが、

一人で家で穏やかに死ぬ方法あるのだという事を知って嬉しくなりました。

認知症でも介護保険のお陰で自宅で暮らせるそうです。

日本の介護保険は、制度も担い手もケアの質も、諸外国の福祉先進国に

くらべても決して見劣りするをものではないそうです。

誰でも、認知症になる確率(5人に1人)はあるのだから、

要介護になっても安心できる社会安心して認知症になれる社会

障害を持っても殺されない社会をつくる、

その為に介護保険の制度を守ることが必要となります。

他人事ではなく自分事として、見守っていきたいものです。


寺崎慈子

50歳のときに大病にかかり、入退院を繰り返す。回復後、与えられた命に感謝するとともに、「これからの人生は自分の好きなように生きよう」と心に誓う。 「自分が本当にやりたいことは何か」と自問自答した結果、“歌”と“織り”にたどりつく。 その後、シャンソン歌手と織物作家になり、両方の夢を叶える。 60歳のときに自宅を改装し、『アトリエ&かふぇ悠遊』をオープン。若い世代に食や健康に関する正しい情報を伝えるべく、さまざまなイベントや勉強会を企画・開催している。


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