大学で講義のお手伝い



2023.04.25
雨宮睦美


本日はとある郊外の大学で、ゼミのゲスト講義でした。会社員時代の仲良し後輩が、ここでマーケティングを教えているのです。コロナ禍の前から毎年、定性調査の実技のお手伝いで通っています。
 
4-5名ずつのグループに分かれてテーマに沿って仮説を立てて、誰を対象にしてどんなことを聞けばよいかを考え、実際に数名に対してインタビューを行ない、その内容をもとに仮説を検証し、今後の施策を提案してもらいます。4月末にオリエンテーションをして、7月に学生のプレゼンを聞く、というスケジュール。
 
何をテーマにするか、毎年いろいろ工夫します。男女半々くらいいるゼミなので、関心度に性差があまりないカテゴリーがいいし、私たちの時代と違って、今の学生たちは消費にそれほど貪欲ではありません。ある時は「若者の野菜摂取量を増やす」ある時は「ユニクロを改めて大学生にアピールする」などとやってきました。
去年は「欧米でZ世代に人気の高い植物性ミルクは、日本に定着するか」を考えてもらうため、架空の乳業メーカーを想定し、インタビュー結果を踏まえて「牛乳を続けるべきか、植物性に切り替えるべきか、はたまた両方を手掛けるべきか」の三択で提案させる、というのを試みたんですが、ちょっと難しかったみたい。学生たちを大いに悩ませてしまいました。
 
今年はフィクションではなく、実際に存在する某コンテンツの制作会社から依頼を受けて、そのコンテンツの再活性化に向けた施策提案のためのインタビューを企画、実施してもらうことになりました。今日は制作会社からもスタッフ数名がいらして、学生たちからの質問にも直接答えていただきました。
 
こちらは年々学生との年の差が広がる一方ですが、最近の学生さんは実に素直で真面目。偉いもんだなあと感心します。
 
1年ぶりに訪れたら、受付での記帳や体温の計測がなくなっていて、マスクも義務ではなくなっていて、ようやくキャンパスにも少しずつ日常が戻りつつあるのでしょう。それにしても今日は寒かった!!

雨宮睦美

マーケティングプランナー、モデレーター(インタビュアー)。 東京都出身。 1988年青山学院大学文学部卒業後、博報堂に入社しました。 国際業務局(4年間)、マーケティング局(8年間)の勤務を経て2000年に退職。 2001年に有限会社オルテンシアを設立し、前職の流れでマーケティング業務を請け負ってきました。食品、飲料、化粧品、自動車、通信機器等、様々なジャンルの企業のお仕事に携わっています。中でもインタビュー調査を得意とし、企業トップや大学教授、ジャーナリストや編集者等の有識者取材を始め、一般消費者へのグループインタビューやデプスインタビューなどで、これまでに話を聞いた人の数は、のべ数千人を超えます。


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