家族葬のメリット・デメリット



2023.02.27
内野順子


こんにちは!福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。

最近、新型コロナのせいもあり、家族葬がますます多くなって来ています。 ただ私が思うに、家族葬をオススメできる方と、そうでない方がおられるのも事実。

今日は、家族葬のメリットとデメリットについてお話しします。

家族葬のメリット

①弔問客の対応に追われず、家族がゆっくりとお別れに徹することができる。

②会葬客が少ない分、料理や返礼品などの費用が抑えられる。

ご弔問の皆様にお参りいただくのはありがたい反面、心身共に弱っておられるご遺族にとってはとても疲れるもの。家族葬にすれば、ご遺族や近しいご親戚だけで、ゆっくりと故人をお偲びいただく時間を過ごすことができます。完全家族葬にしたい場合には、葬儀社にそのように伝えておけば、問い合わせにも答えませんし、ご供花などもお断りすることもできます。

家族葬のデメリット

①親族の理解が得られず、こじれることがある。

②香典が見込めないため、結果的に費用が高くなることがある。

③後から知人が自宅にお参りに来ることがあり、不在にしにくくなることがある。

年配のご親族などのご理解が得られないのはよくあること。「故人の意思」ということを話して理解していただくことが必要。 また、葬儀の後1年くらい知人が「お線香を上げさせてほしい」と訪ねてくる、というのはよく聞く話。従って家を常に片付けておかねばとか、お茶菓子なども用意しておかなければ、とご遺族の負担が大きくなることもあり得ます。

また葬儀は大いに地域性に左右されるもの。 昔、「村八分」にしている家でも残りの二分、つまり火事の時と葬儀の時は地域をあげて手伝った、と言われます。未だに地域によっては、葬儀の時は地域の方々のお参りが普通、とされるところも多いので、そのあたりの慣習を無視すると、のちのち住みにくくなることも。

私の考えでは、故人がご高齢で知人友人も少なくなっているとか、長く施設に入居していてコミュニティが希薄であったとかなら家族葬でいいと思いますが、経営者や勤め人で最近まで現役であったとか、故人やご家族が何らかの団体やサークルなどに所属しておられた場合には、家族葬にしない方が無難で、ご遺族も疲れないで済むのではないかと思います。

 

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内野順子

大学在学中にアナウンスサークルに所属しブライダル・イベントの司会を始める。 以来、約8,000件の披露宴、約1,000件のイベントで司会を務める。 40代から葬儀司会に携わり、現在年間250件以上の葬儀司会に加えイベントも務めるマルチ司会者として活動中。 葬儀では、温かな司会をモットーとし,終活カウンセラーとしても活動、司法書士や行政書士などとコラボし、セミナーを定期的に開催。 2022年4月、葬儀で垣間見る家族や友人らとの心温まるエピソードを綴った著書「また、いつか。葬儀司会者が見た人生・愛・終活」を全国出版。 福岡県太宰府市在住。家族は28歳の長男。


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