扇子ではありません



2023.06.27
内野順子


こんばんは!福岡の葬儀司会者&終活カウンセラーの内野順子です。

皆さん、これ何かご存じでしょうか? 「扇子!」 と言いたくなりますよね。

扇子はこちら。⬇️

扇子に似ていますが、閉じた時に少し開いたままになるこの仏具。お寺さんのお道具で「中啓(ちゅうけい)」といいます。

ご葬儀や法事の時にお寺さんが持っておられるのを見たことがある方もいるはず。古くはお公家さんや武士も持っていたとか。

啓は“ひらく”という意味で、上部がたたんでいても半ば(中ば)ひらくというところからこの名前があります。

この中啓、儀礼の飾りとしても使われますが、実は広げた状態でこの上に、お経の本やお念珠を置くときに使うもの。お経の本やお念珠は、本来、床においてはいけないものなのです。


内野順子

大学在学中にアナウンスサークルに所属しブライダル・イベントの司会を始める。 以来、約8,000件の披露宴、約1,000件のイベントで司会を務める。 40代から葬儀司会に携わり、現在年間250件以上の葬儀司会に加えイベントも務めるマルチ司会者として活動中。 葬儀では、温かな司会をモットーとし,終活カウンセラーとしても活動、司法書士や行政書士などとコラボし、セミナーを定期的に開催。 2022年4月、葬儀で垣間見る家族や友人らとの心温まるエピソードを綴った著書「また、いつか。葬儀司会者が見た人生・愛・終活」を全国出版。 福岡県太宰府市在住。家族は28歳の長男。


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