チャリティコンサート終了
雨宮睦美
昨日、友好音楽祭オーケストラの本番が終わりました。ベートーヴェンのバイオリン協奏曲とブラームスの交響曲1番。直前までなかなかうまく仕上がらず、どうなることかと思いましたが、今回のゲストソリスト、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団のコンサートマスター、ティボール・ギエンゲさんが参加した前日のリハから、急に演奏がレベルアップ。本番はさらに向上したように感じました。彼の素晴らしい音色にオケが引っ張ってもらった成果かもしれません。私個人は色々やらかして、ヒヤヒヤするところがいっぱいありましたが、達成感のある本番でした。お客様もたくさんいらしてくださって、少しでもウクライナ支援につながればうれしいですね。
打ち上げにも参加したギエンゲさんの言葉がまた心に響きます。「あなたたちは間違いなく音楽家です。音楽を愛し、情熱をもって演奏する。残念ながらプロにもそうでない人が少なくないのです。どうか今のままのあなたたちでいてください。また近いうちにぜひ、共演しましょう!」
33歳の若きコンマスは謙虚なお人柄で、サインをお願いしたら快く引き受けてくださいましたが、スコアの裏表紙にこんなにちっちゃく(笑)…
友好音楽祭オケの次の本番はなんと5月。まもなくそれに向けた練習が始まります。さすがに間がなさすぎるし、5月には元々の所属オケのほうも定期演奏会があるし、私は参加を辞退していたのですが、やっぱり出たくなって「出ます」と言ってしまいました。
初めて参加した4年前は、ほとんど知り合いもいない状態でしたが、少しずつ皆と親しくなって、知った顔や名前が増えてきたのもうれしいことです。同世代だけでなく、息子や娘のような(産んでないけど)若い人たち、大先輩方まで、いろんな方々と何十人もで同じ曲を演奏するのは、他にない感動的な体験なのです。
ちょっと今日は放心状態で仕事が手につきません(決して二日酔いではない)が、これを「心地よい疲れ」と表現すれば、それはそれでカッコがつくような気もします。