オペラ座で観劇したときのお話。



2021.09.27
樋口智美


 

おそらく、パリに観光に来た方は一度は目にする建物が、Palais Garnierオペラガルニエ。

私は、このすぐ近くにあるお花屋さんで働いていたので、ホントに毎日見てました。

毎日見てても中にはなかなか入ることもなく。

 

オペラは時々見に行っていたのですが、オペラは大体バスチーユにある新オペラ座であります。

こちらのガルニエではだいたいバレエが主に演目として開催されてます。

一度は行ってみたいねーって友達と話してて、

ある日『マッチ売りの少女』がある!ってことが判明。

 

お金もそんなになかった私たちは、一番お安い席の、シャガールの天井画に一番近い席で観劇することに。

 

マッチ売りの少女なら、事前に勉強していかなくてもだいたい筋書きわかるからいいよねーって

気楽に行った我々。

洋服も、上の階なら、何ならジーンズでもいいくらい気楽。

んませっかくだから少しおめかしして行きましたけど。

 

いざ始まってわかったのは、この演目はコンテンポラリーダンスだったってこと。

だからね、なんだかさっぱりわかんないんです、ぶっちゃけ。

誰がマッチ売ってんだか、さっぱり。

 

そして、最後の最後。

オペラ座の最上階、我々の席から見えたのは、素っ裸に近い男性が

ゴロゴロゴロって転がってきてfin。

『???』 である。

『肌色のパンツはいてたよね?』

『でもさ、なんかぺちんぺちんって音しなかった?』

『素っ裸ってこと?』

『きゃー(笑)』

我々、最後の最後に盛り上がりましたとさ。

 

オペラ座行くときは、演目選んでいくことおすすめします。

日本からでもチケットは取れるので、それに合わせて旅程組むのも楽しいかもです。

 


樋口智美

短大卒業後、11年間の銀行生活のあと、ふとした思い付きでフランスへ花留学。 パリ1区の花屋 『vertumne』にて、2年半にわたり、勤務。 シャンゼリゼ通りのLouis Vuitton 本店やMAUBOUSSINやChaumetなどのジュエリーショップの装花、Longchamp競馬場での凱旋門賞をはじめとした、各種パーティー会場の装飾などを行う。 帰国後は東京で外資系ホテル、フローリスト。帰福後独立。アトリエ一凛を立ち上げる。 2012年活躍の場が広がり株式会社ヴェルチュムを設立。 福岡市内花屋のウェディング装花コンサルティングのほか、ウェディング会場新規立ち上げ時の装花デザイン業務を行っている。


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