2021年を振り返って part6
樋口智美
一年で、本当にものすごいスピードで認知の進んだ叔母。
ついにグループホームへ入所した。
通常、目の回るように忙しい12月ではあるが、
もうプライオリティは叔母がストレスなしにグループホームへ引っ越すこと。それのみ。
毎朝お線香をあげてる仏壇も、運んだわ。ワタシ。
入所当日。
『こんなところに置き去りにして去っていくのね。』
そう叔母に言われたときは、どこかスィッチ押されたら、
涙が止まらなくなりそうだった。
ホントにこれでよかったのかなぁ。と何度も車の中で考えた。
ちゃんと眠れてるかな。ご飯食べれたかな。
トイレの場所、間違えずに行けた?
色んなこと心配しながら、翌日面会へ。
大丈夫だったかなぁ?
と顔を見せに行くと、叔母は一言。
『あたし、ずっとここにいていいのかしら…』
ズッコケたぜ。マジで。
何はともあれ、気に入ってくれたようでひと安心。
コロナで短時間しか面会できないのは寂しい限りだけど、戦争を潜り抜けてたくさん苦労してきたんだもん。人生の終盤、穏やかに過ごしてほしいと切に願う年の瀬なのでした。
やれやれ。