制服の思い出



2023.03.11
雨宮睦美


日本にはいろんな制服がありますよね。タイトルに思い出なんてつけたけど、私はこれまで制服らしい制服を着たことはないのです。
 

幼稚園

お揃いの上っ張りをきて帽子を被った子供たちが、先生に連れられて街中をわちゃわちゃとお散歩している光景をよく目にします。何人かはカート?台車?に乗せられていて、あれは歩くにはまだ小さな子なのでしょうか。大変に可愛い。私も幼い頃にうわっぱり着てあのカート?台車?でどこかに運ばれたかった。
 
実は私、幼稚園は一年でやめて卒園していないので、園ライフに妙な憧れがあります。子供も生まなかったから、こうなったら孫のいる人と結婚すればいいのか。
 

女子中高生

女子中高生の制服と言えばセーラー服。青春の代名詞。東京女学館のリボンがなんといっても可愛かったです。セーラー服も全く着る機会がなかったですが。私の学校では中学も高校もブレザーでした。高校は略式でセーターでもOK。中に着るシャツとスカートの色も、夏は白と紺と決まっていたけど、冬は自由だったし、校則があまり厳しくなかったのはありがたかったと思います。当時の私立の中では相当自由度が高かったはず。
 
ついでに髪型や色もうるさいことを言われません。生まれつき髪が茶色くて天然パーマの私は、厳しい女子校などに行っていたら、きっとイヤな思いをしただろうと思います。
 
ところでセーラー服はもともと水兵さんの制服ですよね。髭面のおっさんが着ている写真を初めて見たときギョッとしましたが、何がどうして、それを極東の女子学生に着せることになったのでしょう。
 

アンナ・ミラーズ

日本撤退してしまって、この春一部復活が噂されているアンナ・ミラーズ。略してアンミラ。アメリカンサイズのケーキやパイを目当てに、若い頃友達とよく通いました。
 
ここの制服はピンクやオレンジの超ミニ丈のスカートが特徴。ハッキリ言って着る人を選びます。パツパツな下半身デブ体型だった当時の私は、仮にバイトに応募しても、面接で通らなかったか、通ったとしても入るサイズが限られたことでしょう。変なお色気路線というよりは、健康的な感じだったと記憶してるんですが、コスプレ服も、しっかり販売されているようです。
 

OL

就職活動するときに重視していたのが「女子だけが制服を着る会社はイヤ」ということでした。
均等法なのにそんなのおかしい、と思っていたのが理由のひとつ。もうひとつが、その制服は大抵「ものすごくダサい」ということ。中途半端なスカート丈、スタイルが悪く見えるデザイン、変な色。
ほんとかどうか知りませんが、あるとき読んだものによると、男性社員が変な気を起こさないように、わざと魅力的に見せないような制服にしているのだとありました。なんだそれ。
 
OLの活躍するドラマ、『ショムニ』が画期的だったのは、彼女たちの制服がスタイリッシュだったことにも表れていると思います。男性受けが目的ではない、自分たちを主張するためのミニスカート。あれに出ていた女優さんたち、ほとんどいなく(見なく)なってしまったけれど。
 
長いリモート期間も経て、学校も企業も、いまの制服事情はどうなっているのでしょう。
 
 

雨宮睦美

マーケティングプランナー、モデレーター(インタビュアー)。 東京都出身。 1988年青山学院大学文学部卒業後、博報堂に入社しました。 国際業務局(4年間)、マーケティング局(8年間)の勤務を経て2000年に退職。 2001年に有限会社オルテンシアを設立し、前職の流れでマーケティング業務を請け負ってきました。食品、飲料、化粧品、自動車、通信機器等、様々なジャンルの企業のお仕事に携わっています。中でもインタビュー調査を得意とし、企業トップや大学教授、ジャーナリストや編集者等の有識者取材を始め、一般消費者へのグループインタビューやデプスインタビューなどで、これまでに話を聞いた人の数は、のべ数千人を超えます。


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