Bonjourから始めよう。



2021.09.01
樋口智美


20年前、まったくフランス語のできないままフランスに引っ越してしまった私。

現地に知り合いもなく、とにかく右も左もわからぬ街で、どうやって言葉の勉強したかというお話。

 

住めば話せるようになるってことは絶対ないのです。

少なからず、言葉を学ぶ努力というか、勉強しない限り、

コミュニケーションは取れないのです。

 

フランスについてから、どうにかなるやろ、と思ってた私も、

フランス語で今日ってなんていうんだ?

英語だったら、そんなに勉強しなくても、today!ってわかるのに、

フランス語だとさっぱり。

aujourd’huiオージョードュイというのですが、

あまりに聞いたことのない単語で、啞然としたのを覚えています。

 

言葉を学習するために、もちろん語学学校に行きました。

その中で、とにかく単語を増やしていくこと。

日常的に使う会話を頭に入れていくこと。

自分が言いたいことを、間違ってもいいからとにかくフランス語で話すこと。

これを4か月間集中的に勉強しました。

さすがにこんなに勉強したのは初めてというくらいに勉強しました。

一緒に住んでたイタリア人のジェシカにも、ゆっくりでもいいから、辞書を片手に

とにかくフランス語で会話するようにしました。

 

文章の構造自体は英語と同じなのですが、男性名詞女性名詞の壁がなかなか厚い。

だから、一つ一つのセンテンスでまとめて覚えてみたり。

語学学校の先生に、2週間だけソルボンヌで教えていた先生が来られたことがありました。

とにかく頭で考えすぎるな!テンポで頭に叩き込んでいけ!という授業をうけました。

それが私には非常に印象的で、頭でごちゃごちゃ考えすぎてては、ダメだわっ!

というわけで、半分英語、半分フランス語みたいな会話を

んもう恥ずかしいとか関係なしにガンガンすることにしました。

 

4か月間、ホントに必死に勉強したら、

通じる通じないはさておき(笑)、

フランス語を話すことに抵抗感がなくなってきたのです。

少し通じ始めたのが楽しくなったというか。

だから、とにかくあいさつのBonjourを元気よく。

そこから、ジェスチャーも交えて、単語つなげて、

間違っていようがおかまいなしの勢いで話すぜ、あたし。

 

いまは、ホントに便利な翻訳機もたくさんあるし、

携帯があればある程度コミュニケーションとれるし、

ほんと楽になったなぁなんて、しみじみ思います。

 

でも、直の会話でコミュニケーションして意思疎通ができた時の快感は

やっぱり格別デス♪

 

 

 

 

 

 

 


樋口智美

短大卒業後、11年間の銀行生活のあと、ふとした思い付きでフランスへ花留学。 パリ1区の花屋 『vertumne』にて、2年半にわたり、勤務。 シャンゼリゼ通りのLouis Vuitton 本店やMAUBOUSSINやChaumetなどのジュエリーショップの装花、Longchamp競馬場での凱旋門賞をはじめとした、各種パーティー会場の装飾などを行う。 帰国後は東京で外資系ホテル、フローリスト。帰福後独立。アトリエ一凛を立ち上げる。 2012年活躍の場が広がり株式会社ヴェルチュムを設立。 福岡市内花屋のウェディング装花コンサルティングのほか、ウェディング会場新規立ち上げ時の装花デザイン業務を行っている。


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